エンブラエルは現地時間12月15日、リージョナルジェット機「E2シリーズ」のうちE195-E2とE190-E2の2機種が、国が機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」をTCCA(カナダ航空局)から取得したと発表した。北米でE195-E2を初導入するカナダのポーター航空(POE/PD)へ、近日中に引き渡す見通し。
E195-E2は、3機種で構成するエンブラエルの次世代リージョナルジェット機「E2」シリーズのうち最大の機体サイズで、メーカー標準座席数は1クラス132-146席、3クラス120席。従来のE195と比較し、3列増やした。航続距離は2600海里(4815キロ)で、300海里(555.6キロ)延ばした。また、同社の旅客機では最大の大きさとなる。納入開始は2019年9月で、初号機(登録記号PR-PJN)はアズール・ブラジル航空(AZU/AD)が導入した。
E190-E2のメーカー標準座席数は1クラス106席、2クラス97席で、最大114席を設定できる。E2シリーズのうち最初に実用化した機体で2018年4月から納入を始め、初号機(LN-WEA)はノルウェーの地域航空会社ヴィデロー航空(WIF/WF)が導入した。
トロントを拠点とするポーター航空は2021年7月に、E195-E2を30機確定発注。このほか50機をオプション(仮発注)とし、最大80機の導入を決めた。今年に入り20機を追加発注し、計50機の確定発注を決定した。オプションにはE190-E2へ機種変更できる権利も設定する。ポーターのE195-E2は1クラス132席となる。
ポーターは2006年設立の地域航空会社で、オタワとモントリオール、ハリファクス、トロントを拠点とし、カナダ国内や米国、メキシコ、カリブ海諸国へ乗り入れている。現在はデ・ハビランド・カナダ(DHC)のターボプロップ機Dash 8-400(旧称ボンバルディアQ400)を保有している。
関連リンク
Embraer
Transport Canada
Porter Airlines
ポーター航空のE195-E2
・ポーター航空、E195-E2発注 最大80機、北米初導入(21年7月13日)
中国でも型式証明
・E190-E2、中国で型式証明 E195-E2も取得へ、中国機を補完(22年11月11日)
羽田へ飛来したE195-E2
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・E195-E2「TechLion」羽田到着 スペースジェットと同系エンジン(22年11月13日)
写真特集・エンブラエルE195-E2 日本初公開
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E190-E2展示飛行
・E190-E2、テックシャーク塗装で飛行展示=ファンボロー航空ショー(22年7月31日)
E190-E2搭乗記
・エンブラエル、E190-E2初のメディアフライト MRJ最大のライバル、ファンボロー開幕前に(18年7月16日)
E2初号機
・エンブラエル、E195-E2納入開始 アズールに初号機(19年9月13日)
・E190-E2、ヴィデロー航空へ初号機納入(18年4月6日)
E2シリーズのセールスポイント
・CAにやさしい手荷物収納棚やシート 特集・エンブラエルE195-E2の機内(20年2月25日)
E190-E2機内の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・E190-E2 Media flight at Funborough Air Show 2018
特集・エンブラエルが考える将来の航空市場
(1)「次世代ターボプロップ機は27年ごろ」
(2)日本は20年間で120機のリージョナル機需要
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