エアバス, エアライン, 機体 — 2022年12月9日 12:05 JST

スターフライヤー、A320neo納入遅れで108便欠航 1-3月に羽田-北九州・関西

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 スターフライヤー(SFJ/7G、9206)は12月9日、2023年1月29日から3月16日までに運航予定だった国内2路線の計108便を欠航すると発表した。世界的なサプライチェーンの混乱により、エアバスからのA320neoの初号機(登録記号JA28MC)納入が遅れるためで、整備による機材繰りで欠航が生じると説明している。

スターフライヤーのA320neo(イメージ、エアバス提供)

 対象路線は羽田-北九州と羽田-関西の2路線で、このうち一部の便を欠航する。航便の予約は、払い戻しかほかの便へ変更できる。欠航の多くは羽田-北九州線で、1月末から2月中旬に集中。3月は15日と16日のみ対象となる。羽田-関西線は2月4日に、2往復4便のみ欠航する。

 エアバスの納入遅延は、ロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、サプライチェーンが世界的に混乱しているため。

 スターフライヤーは既存のエアバスA320型機の後継機として、新型エンジンを採用したA320neoの導入を決定。最大5機をリース導入し、初号機を1月に受領する計画だった。2種類から選べるエンジンは、CFMインターナショナル製「LEAP-1A」を選定したと、今年4月に白水政治(しろうず・まさはる)社長(当時)が明らかにしている。

 製造元のエアバスは、今年1年間の民間航空機の納入機数が目標とする700機程度に届かないと現地時間12月6日に発表(関連記事)。日本の航空会社にも影響が出ている。ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、A321LRの3号機(JA903P)の受領が遅れることで、12月27日から1月13日までに運航予定だった国内3路線の計92便を欠航すると11月29日に発表した(関連記事)。

欠航対象便
羽田→北九州
7G75 羽田(09:15)→北九州(11:05)欠航日:1/29-30、2/3-4、6、8-9
7G77 羽田(11:15)→北九州(13:05)欠航日:1/31-2/2、5、7、10、15、3/16
7G81 羽田(14:00)→北九州(15:50)欠航日:1/29-30、2/3、6、8-9
7G83 羽田(15:30)→北九州(17:20)欠航日:1/31-2/2、5、7、10、15、3/16
7G87 羽田(18:35)→北九州(20:25)欠航日:1/29-30、2/3、6、8-9
7G89 羽田(20:30)→北九州(22:20)欠航日:1/31-2/2、5、7、10、14-15、3/15-16
7G91 羽田(21:00)→北九州(22:50)欠航日:1/29-30、2/3-4、6、8-9

北九州→羽田
7G72 北九州(07:00)→羽田(08:25)欠航日:1/29-30、2/3-4、6、8-9
7G76 北九州(09:00)→羽田(10:35)欠航日:1/31-2/2、5、7、10、15、3/16
7G80 北九州(11:50)→羽田(13:20)欠航日:1/29-30、2/3-4、6、8-9
7G82 北九州(13:50)→羽田(15:20)欠航日:1/31-2/2、5、7、10、15、3/16
7G86 北九州(16:30)→羽田(18:00)欠航日:1/29-30、2/3、6、8-9
7G88 北九州(17:55)→羽田(19:25)欠航日:1/31-2/2、5、7、10、14-15、3/15-16
7G92 北九州(21:10)→羽田(22:40)欠航日:1/29-30、2/3、6、8-9

羽田→関西
7G23 羽田(12:00)→関西(13:25)欠航日:2/4
7G27 羽田(16:45)→関西(18:15)欠航日:2/4

関西→羽田
7G24 関西(14:10)→羽田(15:25)欠航日:2/4
7G28 関西(19:00)→羽田(20:15)欠航日:2/4

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