ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は11月29日、12月27日から2023年1月13日までに運航予定だった国内3路線の計92便を欠航すると発表した。世界的なサプライチェーンの混乱により、エアバスからのA321LRの3号機(登録記号JA903P)納入が遅れるためで、ピーチが機材受領の遅延で欠航するのは初めて。
対象路線は関西-札幌(新千歳)、鹿児島、那覇の3路線で、このうち一部便が欠航。欠航便の予約は、払い戻しまたはほかのピーチ便への振替を行う。エアバスの納入遅延は、ロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、サプライチェーンが世界的に混乱しているため。
A321LRは、ピーチが新事業の中距離国際線に照準を合わせて2021年12月に国内線へ投入した新機材で、導入する3機のうち2機は就航済み。12月27日に開設する関西-バンコク線が国際線初投入となる。
大手の国内線機材とほぼ同じシートピッチ(座席間隔)の広さや、充電用USB端子などが特徴。座席数は1クラス218席で、A320ceo(従来型A320)の1クラス180席や、低燃費・低騒音の新型エンジンを搭載する2020年10月就航のA320neo(1クラス188席)と比べて約1.2倍多い乗客を運べる。
欠航対象便と日付
関西-札幌線
MM109 関西→札幌 12/27-31、1/1-13
MM110 札幌→関西 12/27-31、1/1-13
MM113 関西→札幌 12/27
MM118 札幌→関西 12/27
関西-鹿児島線
MM199 関西→鹿児島 12/29-31、1/1-3、5-9、13
MM200 鹿児島→関西 12/29-31、1/1-3、5-9、13
関西-那覇線
MM211 関西→那覇 12/27-31、1/1-9、13
MM212 那覇→関西 12/27-31、1/1-9、13
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ピーチ・アビエーション
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動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
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