ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は11月17日、那覇-台北(桃園)線を約2年8カ月ぶりに再開した。国際線再開は5路線目、那覇路線では初となり、関西・成田・羽田の主要3空港を除く地方発着の国際線としても最初となった。台湾から沖縄へのインバウンド(訪日客)需要を取り込む。
那覇-台北線は1日1往復で再開。コロナ前は1日3往復運航していたが、2020年3月20日に運休し、約2年8カ月ぶりの再開となった。機材はエアバスA320ceo(1クラス180席)を中心に投入する。
運航スケジュールは、台北行きMM925便が那覇を午後1時40分に出発し、午後2時20分着。那覇行きMM926便は午後3時25分に台北を出発して、午後5時55分に到着する。
初日17日の乗客数は、那覇発台北行きMM925便(A320、登録記号JA819P)が62人(幼児ゼロ)、台北発那覇行きMM926便(同)が104人(幼児1人含む)だった。那覇空港に到着した乗客には、客室乗務員らが記念品を手渡して歓迎した。
ピーチによると、コロナ前は8割以上がインバウンドだったことから、運航再開をきっかけに台湾から沖縄へ観光客を呼び込みたいという。
また、国際線再開に合わせて、ピーチは国内線への乗り継ぎ需要の掘り起こしを進めている。那覇には札幌(新千歳)、成田、中部、関西、福岡の5路線が乗り入れていおり、関西-那覇線にはシートピッチ(座席間隔)が広く充電用USB端子を備えるエアバスA321LR(1クラス218席)を投入し、沖縄と関西など複数都市を巡る旅を提案している。
那覇-台北線は2013年9月20日に開設。日本の航空会社による那覇-台北間の定期便は、約11年ぶりだった。
ピーチの国際線は、8月28日に再開した関西-ソウル線を皮切りに、9月16日に関西-台北線、9月22日に成田-台北線、10月30日に羽田-ソウル線(羽田発は31日)を再開。11月17日からは那覇-台北線のほか、羽田-台北線の台北発を再開(羽田発は18日)し、12月27日には初の中距離国際線となる関西-バンコク線を開設する。年明け2023年1月20日には、関西-香港線を約3年ぶりに再開し、訪日需要取り込みを加速する。
*写真は7枚(運航実績は写真下に掲載)。
運航スケジュールと初便実績(定刻/実績)
MM925 那覇(13:40/13:37)→台北(14:20/14:10)
MM926 台北(15:25/15:23)→那覇(17:55/17:50)
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