日本航空(JAL/JL、9201)は11月16日、国際線の機内食を通じたフードロス削減策を拡大すると発表した。ビジネスクラスで手早く食べられる事前予約制の「エクスプレスミール」に国産ウナギを使った「うなぎ御膳」を用意したほか、機内食が不要な乗客が事前にキャンセルできる「ミールスキップオプション」を12月から国際線全路線に拡大する。
うなぎ御膳は、東京・東麻布に本店を構える五代目 野田岩の蒲焼きをメインにしたもので、ビジネスクラスのエクスプレスミールとして提供。エクスプレスミールは事前予約制で、洋食と和食にうなぎ御膳を加えた3種類から選べる。
ビジネスクラスの機内食は、路線によりコース料理になるが、エクスプレスミールはエコノミークラスのようにワンプレートで手早く食べられるため、食後にすぐ仕事をしたり、早く眠ることができる。通常の機内食も、中長距離路線となる欧米、ハワイ、アジア・オセアニアの各路線は事前予約できる。
事前予約を促すことで、機内食の搭載量を適正化し、廃棄する食品の量を減らす狙いがある。
ミールスキップオプションは、国際線全路線に対象を拡大。2020年11月にバンコク線でスタートし、東南アジアと東アジア路線を中心に全クラスで展開してきた。機内食を事前にキャンセルすると、NPO(特定非営利活動)法人TABLE FOR TWO Internationalが取り組む社会貢献プログラム「TABLE FOR TWOプログラム」の事務局にJALから一定額が寄付され、寄付金は開発途上国の学校給食に充てられる。
関連リンク
エクスプレスミール
機内食事前予約サービス
JAL Ethical Choice Meal Skip Option
日本航空
・JAL、退役777国内で解体 取り下ろし部材に“ストーリー性”、ガチャなど新たな商品に(22年11月9日)