エアバス, エアライン, 機体, 解説・コラム — 2013年9月27日 14:52 JST

全日空機の仙台事故、急激な機首上げで尻もちか

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 仙台空港で2012年2月5日に発生した全日本空輸(ANA、当時エアーニッポン)が運航する伊丹発仙台行きANA731便が滑走路に尻もちをついた事故で、国土交通省の運輸安全委員会(JTSB)は9月27日、機長がゴーアラウンド(着陸復行)を行った際、機首が急激に上昇したため、機体後部の底面が滑走路に接触した可能性が高いとの報告書を公表した。

推定進入経路図(左)と推定飛行経路図(JTSBの報告書から)

事故を起こしたA320(JA8384)=12年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 事故を起こしたエアバスA320-200型機(登録番号JA8384)には、機体後方下部に長さ約3メートル、幅約40センチメートルの擦過痕が残った。また、後部圧力隔壁のフレーム下部が露出し、圧力隔壁下部にゆがみが見られた。ドレインマスト(排水口)2本も変形した。

 滑走路の状況は、海側の滑走路(磁方位27)の進入端から約1140メートル付近に、複数の擦過痕が見られた。もっとも大きなものは長さ約9メートル、幅40センチメートルで、ほかに2本の細い筋もあり、滑走路上に金属片が残っていた。

 着陸時の状況は、接地点は標準的な位置であったが非常にスムーズな着陸だったため、機長らはメインギア(主脚)が接地したことを確認できず、


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