巨大市場の中国がゼロコロナ政策を続けることから、アジア太平洋地域の旅行市場は日本がけん引する──。英国の航空データ分析会社「シリウム(Cirium)」は、日本を含むアジア太平洋地域の旅行市場の見通しをこのように分析している。コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前の2019年と同等の需要に回復するのは、1年後の2023年11月となると予測する。

アジア太平洋地域の旅行市場は日本がけん引すると予測=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
—記事の概要—
・中国ゼロコロナ政策「改善難しい」
・米国・欧州はすでに回復
中国ゼロコロナ政策「改善難しい」

市場の回復見通しを説明するシリウムのチェ氏=22年10月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
シリウムによると、日本国内の今年9月のキャパシティ(座席供給量)は、2019年同月比で