ボーイングは、オランダ空軍にAH-64D「アパッチ」戦闘ヘリコプターをアップグレードした最新型AH-64E バージョン6(v6)を初納入したと現地時間10月25日に発表した。
オランダ空軍は1998年からAH-64Dを運用。センサーやソフトウェアの更新、搭載火器の強化などのアップグレードを実施し、AH-64E v6仕様に改修する。引き渡しは2025年に終える見通し。
AH-64E v6はネットワークを用いた完全統合型兵器システムとして機能し、JADO(ジョイント・オール・ドメイン・オペレーション)のエコシステムの中で相互運用できるように設計。地上部隊が必要とする範囲、機動性、性能を備え、生存性を高めた。
E型は当初AH-64D Block IIIと呼ばれていたもので、2012年にAH-64E「アパッチ・ガーディアン」に改称。艦船の検出と識別にも対応した火器管制レーダーなどシステムのアップグレードが行われ、複合材を使ったメインローターブレードなどを採用することで、攻撃力を向上させただけでなく生存性や保守性、同盟国との相互運用性などを高めた。
ボーイングによると、アパッチは1984年からこれまでに2600機以上が米陸軍や海外の軍に引き渡されており、世界で運用中の1260機以上のうち、665機以上がE型だという。
関連リンク
Koninklijke Luchtmacht
AH-64 APACHE
・ボーイング、2500機目のAH-64納入 米陸軍向けE型(20年7月5日)