通販世界最大手アマゾンは現地時間10月21日、エアバスA330-300P2F貨物機を10機リース導入すると発表した。初号機の受領は2023年後半を予定しており、自社貨物便「Amazon Air」で最大の貨物機としてハワイアン航空(HAL/HA)が運航する。
A330-300P2F(Passenger-to-Freighter、貨物転用型)は、中型旅客機A330-300を貨物機へ転用したもの。独EFWが旅客機から貨物機に改修する。最大ペイロード(有償搭載量)は62トン、最大離陸重量(MTOW)は233トンで、最大航続距離は3660海里(約6780キロ)となる。
アマゾンの10機は、航空機リースファイナンスを手掛けるAltavairからリース導入する。
アマゾンは最大ペイロードが50トンクラスとなるボーイング767型機の貨物機を2016年から導入。Amazon Airの767には、機体前方に「Prime Air」と大きく描かれており、同年8月に初号機(登録記号N1997A)がお披露目された。Amazon Air最大の貨物機となるA330-300P2Fも、類似のデザインになる。
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