企業, 空港 — 2022年10月7日 15:39 JST

羽田エアポートガーデン、23年1月に全面開業 ホテルは12月から

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 住友不動産は10月6日、羽田空港跡地第2ゾーンの複合施設「羽田エアポートガーデン」を2023年1月に全面開業すると発表した。先行して中核となるホテルを12月21日に開業させる。空港内のホテルでは日本最大となる1717室で、コロナの影響により3年近く遅れて開業する。

ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港のフォンテーヌスイート(同社サイトから)

 12月に開業を予定しているのは、160室のラグジュアリーホテル「ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」と、1557室のハイグレードホテル「ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港」、空港直結の展望天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」、イベントホールや会議室として利用できる「ベルサール羽田空港」の4施設。また、レストランなどもオープンする。ホテルの予約受付は10月7日から始めた。

 1月には、60店舗が入る商業施設「羽田エアポートガーデン」と、全天候型のバスターミナルがオープンし、全面開業となる。

23年1月に全面開業する住友不動産の羽田エアポートガーデン(同社サイトから)

 羽田エアポートガーデンは、2018年4月に着工し、2020年3月に完成。当初は同年4月21日に開業予定だったが、政府が同月7日に発出した緊急事態宣言により夏ごろの開業に延期し、同年8月5日に開業日は未定と発表していた。最寄り駅は、京浜急行と東京モノレールの羽田空港第3ターミナル駅となる。駐車場は予約可能で450台超の規模になる。

 現在は一部の国・地域を除き、世界的に出入国制限を緩和する動きが加速している。政府も、今月11日からは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の水際対策を緩和し、1日あたりの入国者数の上限撤廃や、個人旅行の解禁、短期訪日時のビザ免除も同日から実施する。住友不動産では、こうした動きからインバウンド需要の早期回復が期待されるとの見方を示している。

 羽田エアポートガーデンは2つある羽田空港の跡地のうち、第2ゾーンに設置。国有地を2018年から2068年まで50年間借り受けている。もう1つの第1ゾーンは、鹿島建設(1812)など9社が出資する羽田みらい開発(大田区)が開発を進め、「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ、HICity)」として一部施設が7月3日から順次開業している。

ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港のスーペリアキング(同社サイトから)

展望天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」(同社サイトから)

関連リンク
羽田エアポートガーデン(住友不動産)
ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港
ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港

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