エアバスの大型旅客機A350 XWBは、9月で500機の納入に到達した。500機目は標準型のA350-900(登録記号EC-NXD)で、イベリア航空(IBE/IB)へ引き渡した。A350は2014年12月から納入開始し、7年9カ月で達成した。
A350は、A350-900と長胴型のA350-1000の旅客機2機種、開発を進めている貨物型のA350Fの計3機種で構成。初号機はカタール航空(QTR/QR)向けのA350-900(A7-ALA)で、2014年12月に引き渡した。2018年2月にはA350-1000の納入も開始し、初号機(A7-ANA)をカタール航空へ引き渡した。
当初は短胴型のA350-800も開発を進めていたが、2016年5月にエアバスのファブリス・ブレジエCEO(最高経営責任者、当時)が開発しない方針を示し、中止となった。
現時点で最新の8月末時点での受注・納入リストによると、A350は累計で39顧客に495機引き渡した。内訳は、A350-900がアエロフロート・ロシア航空(AFL/SU)の制裁下にある2機などを除き430機、A350-1000が65機。累計の受注は52顧客から919機で、内訳はA350-900が739機、A230-1000が149機、A350Fが31機となっている。
国内では日本航空(JAL/JL、9201)が導入し、確定発注はA350-900が18機、A350-1000が13機の計31機。受領済みはA350-900が16機で、いずれも国内線へ投入している。今年4月に羽田空港へ到着した16号機(JA16XJ)で国内線への投入は一段落し、通算17機目は長距離国際線機材で長胴型のA350-1000を初受領する見通し。
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Airbus
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