10月1日に企業の採用内定解禁日を迎え、全日本空輸(ANA/NH)は羽田空港近くの総合訓練施設「ANA Blue Base(ABB、ANAブルーベース)」で、2023年度に入社する新入社員の内定式を1日に開いた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、一部の職種を除き3年ぶりの採用再開となり、内定者91人のうち87人が出席した。
内定者の職種は、旧総合職の「グローバルスタッフ職」と自社養成パイロット訓練生の「運航乗務職」、障がい者採用の「エキスパートスタッフ職」。グローバルスタッフ職は3年ぶり、運航乗務職は2年ぶりの再開となった。ANAによると、内定式の開催はコロナ前の2018年以来4年ぶりで、コロナにより対面開催の意義を改めて感じたことも理由だという。
ANAの井上慎一社長は、「良いムードで下期に入った。ANAは“挑戦を恐れない野武士集団”と言われてきたが、みなさんは“令和の野武士集団”としての色をさらに強くしながら新しい価値を創造していくだろう」と内定者と激励した。
グローバルスタッフ職事務職の笹津敏靖さん(25)は、コロナの影響で新卒採用がなかったことから、2023年度入社になった。笹津さんは「あこがれの会社でうれしいです」と笑顔を見せた。2023年3月卒業見込みの井野良美さん(22)は、グローバルスタッフ職技術職で、運航技術に携わる。
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