住友商事(8053)は9月17日、ドイツの航空機エンジン製造・整備大手MTUエアロエンジンと、エンジンリースの合弁会社2社を設立すると発表した。12月を目途にオランダ・アムステルダムに設立する。
航空機用スペアエンジンは機体と同様、航空会社が10年程度の長期リースで導入するケースが増えている。また、エンジン整備時など必要な時のみ、スペアエンジンを3カ月程度の短期リースで手配する需要が増加傾向にある。
MTUは独立系エンジン整備会社としては世界最大で、米GEや英ロールス・ロイスなどエンジンメーカー系の会社を含めると世界3位。住商はこれまで航空機リース事業を強化してきたが、エンジンリース事業も拡大する。整備コストを抑えたいLCC(低コスト航空会社)には、エンジンリースと整備のパッケージで訴求していく。
設立する2社のうち、2年から10年の中長期エンジンリースを担う「Sumisho Aero Engine Lease B.V.」の出資比率は、住商グループが90%、、MTUグループが10%。短期エンジンリースと関連サービスを提供する「MTU Maintenance Lease Services B.V.」は、住商グループが20%、MTUグループが80%出資する。
住商によると、90%出資する中長期航空機エンジンリースでは、10年以内に保有資産を500億円程度にしていきたいという。
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MTU Aero Engines