ボーイングは現地時間9月17日、787型機の長胴型787-9の初号機(登録番号N789EX)が初飛行に成功したと発表した。エンジンは英ロールス・ロイス製トレント1000 パッケージC。
17日午前11時2分(日本時間18日午前3時2分)に米ワシントン州エバレットのペイン・フィールドを離陸し、午後4時18分(同午前8時18分)に同州シアトルのボーイング・フィールド(キング郡国際空港)へ着陸した。
到着した初号機から降機した運航乗務員を、同社民間航空機部門のレイモンド・コナー社長らが出迎えた。
787-9は全長が6メートル長くなり、航続距離が300海里(555キロメール)延長しながらも、消費燃料は同クラス機よりも20%削減できるとしている。座席数は787-8の210から250席に対して40席増加し、250から290席となる。
787-9のローンチカスタマーであるニュージーランド航空(ANZ)へは、2014年中頃に初号機が引き渡される予定。ANZは787-9を10機を発注済み。日本国内では、全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が30機、日本航空(JAL、9201)が20機の787-9を発注している。
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Boeing
ボーイング・ジャパン
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