英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した2022年7月の航空会社別の定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門はアズール・ブラジル航空(AZU/AD)が4カ月ぶりに首位となった。日本航空(JAL/JL、9201)は4カ月連続で2位にランクイン。6月まで3カ月連続で首位だった全日本空輸(ANA/NH)は3位だった。また「LCC部門」の上位3社中2社を日本勢が占め、好調をキープしている。

7月の定時到着率で2位を4カ月連続キープしたJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
航空会社別のデータでは、便数や提供座席など運航規模の大きな会社を示す「グローバル」のほか「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計し、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義。さらに中東・アフリカ以外の4地域では航空会社を「メインライン」と「ネットワーク」に分別し、グループ航空会社のうち、中核となる社が運航するものを「メインライン」、中核社のほかグループ航空会社の運航便を含めたものを「ネットワーク」と分類している。
このほか単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠した。
—記事の概要—
・グローバル
・アジア太平洋
・北米
・欧州
・中南米
・中東・アフリカ
・LCC
グローバル
全世界の航空会社を対象にした「グローバル」では、中核社を対象とした「メインライン」部門でアズールが1位を獲得。定時到着率は89.50%、運航便数は