エアライン, 官公庁, 空港 — 2022年9月23日 00:28 JST

ピーチ、成田-台北1年半ぶり再開 台湾政府が観光客の受入再開へ

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は9月22日夜、成田-台北(桃園)線を週2往復で再開した。国際線再開は3路線目で、成田発着の国際線は1年半ぶり。

成田空港でピーチの台北行き再開初便の搭乗手続きのため並ぶ乗客=22年9月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 夏ダイヤ最終日10月29日までの運航日は、成田発が木曜と土曜、台北発が金曜と日曜。運航スケジュールは、台北行きMM629便が成田を午後10時20分に出発し、翌日午前1時15分に着く。成田行きMM622便は午前2時25分に台北を出発して、午前6時50分に到着する。

 22日の再開初便台北行きMM629便(エアバスA320型機、登録記号JA15VA)は、乗客32人(幼児1人含む)と乗員9人(パイロット4人、客室乗務員5人)を乗せ、成田を午後10時24分に出発した。ピーチによると、乗客の9割は台湾国籍の人で、日本人は1割だったという。

 片道運賃は「シンプルピーチ」の場合、6980円から4万5580円。燃油サーチャージはかからないが、支払手数料や空港使用料などが別途必要になる。

ピーチの成田-台北線再開初便MM629便の出発案内=22年9月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ピーチは成田-台北線を2021年3月27日から運休しており、約1年半ぶりの再開となった。国際線は同年4月8日から全路線運休となったが、関西-ソウル(仁川)線を先月8月28日から週6往復で、関西-台北線を1週間前の9月16日から週2往復で再開しており、日本からの渡航需要と訪日需要の取り込みを目指す。

 ピーチは「台湾路線は来月10月16日で就航10周年を迎え、とても重要な就航地の一つであり、運航が再開ができて大変うれしく思う」とコメントした。同社の成田発着の国際線は、コロナ前は台北と台湾南部・高雄の2路線だった。

 また、台湾政府は22日、観光客の入国受け入れを29日から再開すると発表。コロナ前に旺盛だった日台間の流動も、徐々に回復へ向かうとみられる。

 成田-台北線の再開初便は、搭乗率としては2割を切る乗客数の32人だったが、ピーチの森健明CEO(最高経営責任者)は8月28日に国際線を再開した際、「飛ぶ意思表示をしないと、相手(就航国の政府)も動いてくれない」と述べ、運航再開こそが相手国に水際対策の緩和を促す上で重要との考えを示していた。

 ニューヨークを訪れている岸田文雄首相は現地時間21日(日本時間22日)、水際対策を10月以降さらに緩和すると発言した。

運航スケジュール
MM629 成田(22:20)→台北(翌日01:15)運航日:木土
MM622 台北(02:25)→成田(06:50)運航日:金日

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