全日本空輸(ANA/NH)は9月13日、国際線のうち欧州路線の冬ダイヤ期間(10月30日から23年3月25日)の運航計画を発表した。羽田-ロンドン線は個室タイプのファーストとビジネスクラスを採用したボーイングの777-300ERの新仕様機を全便に投入し、羽田-フランクフルト線は週14往復に増便する。コロナ前の2020年度事業計画と比べた期間中の運航率は10月が37%、11月が39%、12月から3月までは38%となる。
冬ダイヤの欧州路線は、羽田-フランクフルト線を現在の週10往復から週14往復(1日2往復)に増便。羽田-ロンドン線は現在と同じ週7往復(1日1往復)だが、全便の機材を777-300ERの新仕様機(4クラス212席)に統一する。ロンドン線の機材は現在、ファーストクラスがある777-300ERと設定のない787-9(3クラス215席)を使用しているが、コロナ前と同じ777-300ERのみに戻す。
新仕様機のファーストとビジネスはドア付きの個室タイプで、機内の個人用モニターとしては世界初となる4K対応モニターを採用。座席数の内訳はファーストクラス「THE Suite」が8席、ビジネスクラス「THE Room」が64席、プレミアムエコノミーが24席、エコノミーが116席で、全クラスに電源コンセントと充電用USB端子を設けた。
羽田-パリ線は現在と同じ週3往復、成田-ブリュッセル線は現在の週2往復が特定日運航となり、12月2日、3日、10日、11日、17日、21日、24日、1月4日、7日、11日に運航する。
一方、羽田-ミュンヘン線とウィーン線は運休を継続する。
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