マレーシアのエアアジア(AXM/AK)などで構成するエアアジア・グループの持株会社「キャピタルA(CAPITAL A)」は現地時間9月12日、グループの物流ベンチャー「テレポート」がエアバスA321F貨物機を3機導入すると発表した。2023年1-3月期(第1四半期)から順次引き渡される見通し。
A321FはBBAMリミテッド・パートナーシップ(BBAM)からリース導入。1便当たり最大27トンの貨物を輸送でき、荷姿が小さいeコマース(電子商取引)商品と大きな貨物の両方を運ぶことができる。
運航はエアアジアが担い、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシアといった同社の主要市場の航空貨物を運ぶ。
テレポートは、エアアジアグループが運航するA320やA330などの旅客機の床下貨物室(ベリー)と、1機のボーイング737-800BCF貨物機を運航しており、A321Fの導入で貨物専用機は4機になる。また、これまでに座席を外して貨物搭載量を増やしたA320も運航しており、貨物機導入で輸送能力を高める。
テレポートによると、東南アジアで最も広い仕向地をカバーする貨物ネットワークを有しており、160以上の都市を網羅し、252機のA330やA320などで輸送できるとしている。
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