エアライン, 空港 — 2022年9月7日 09:01 JST

ANA、羽田の接客No.1に4課国際線阿部さん　第6回Haneda’s Prideコンテスト

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　全日本空輸（ANA/NH）は9月6日、羽田空港の地上係員の中から「おもてなしNo.1」を決めるコンテスト「Haneda’s Prideコンテスト」を開いた。18人の出場者の中から、旅客サービス部4課の阿部美月さんがグランプリに輝いた。

羽田第2ターミナル国際線エリアで開かれたANAの第6回Haneda’s Prideコンテストでグランプリに輝いた阿部美月さん＝22年9月6日 PHOTO: Takayuki MURATA/Aviation Wire

　コンテストは2017年から毎年開かれ、今回で6回目。羽田の空港業務を担うANAエアポートサービスが定める地上係員に求められる3つの基本行動「気持ちのいい挨拶をする」「常に笑顔でアイコンタクトをする」「美しい所作で魅了する」を体現できる係員を決めるとともに、羽田の係員全体の接遇スキル向上につなげる。

　今回出場した18人は羽田空港に勤務する地上係員で、1課から6課まである旅客サービス部に所属する約1800人から選ばれた。会場は前回に引き続き第2ターミナル国際線エリア出発ロビーが使われた。同エリアは2020年3月に開業したものの、新型コロナの影響で使用を一時休止している。

　コンテストはロールプレイ形式で、乗客役の社員が登場。「ジュニアパイロット」で出掛ける男の子と父親、外国人と日本人の夫婦など、18人ごとに異なるシナリオが用意された。今回も前回同様、英語を話す乗客役に続いて日本語を話す乗客役が登場するなど、実際の接客に近い状況を再現。また、ANA Travel Ready（渡航書類のオンライン事前確認サービス）や自動運転パーソナルモビリティなど、新しいサービスや設備に関する質問などもあった。

羽田第2ターミナル国際線エリアで開かれたANAの第6回Haneda’s Prideコンテストでグランプリに輝いた阿部美月さん（左）と準グランプリの鈴木夢さん＝22年9月6日 PHOTO: Takayuki MURATA/Aviation Wire

　今回グランプリとなった阿部さんは2018年入社。一昨年、昨年に続いて3回目の出場での受賞となった。阿部さんの接客実技はフランスへ出掛ける利用客への対応で、顔認証技術を用いた搭乗手続き「Face Express」や有料機内食に関する質問などが続いた。コンテスト終了後、「コロナ禍において、人による接遇を求められる方と非接触を求められる方がいらっしゃいます。お客様のニーズを汲み取って接することを念頭に、コンテストに臨みました」と振り返った。

　自動化や非接触の推進により、チェックインがスマートフォンで完結するという流れにおいて、近年では地上係員の役割も変わりつつある。阿部さんは「お客様との接点が減る傾向にあるので、私たちの発言や行動がANAのブランドを左右すると感じています。係員として一層、身を引き締めて接遇に臨みたい」と話した。

　阿部さんの接客実技は、18人中最後の18番目。昨年度に続き、大取をつとめた出場者がグランプリに選出された。

　また、準グランプリには旅客サービス部6課の鈴木夢さんが選ばれ、審査員特別賞は2課の山田桃子さんと5課の堀井萌乃さんが受賞した。

＊出場者18人の氏名は写真後ろに掲載。
＊写真23枚