エアライン — 2022年9月5日 13:11 JST

ANA、国際線機内食でケールフォカッチャ 調理かす堆肥に

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 全日本空輸(ANA/NH)は、日本発の国際線ファーストクラスとビジネスクラスで、環境に配慮した機内食を9月から提供を始めた。

ANAが国際線ファーストとビジネス両クラスで提供するケールフォカッチャ(同社提供)

 新しいメニューは、ソフトケールを使った「ケールフォカッチャ」と、国産の孟宗竹(モウソウチク)を使用した「延岡メンマ」の2品。提供期間は9月1日から11月30日までで、ケールフォカッチャはファーストとビジネス両クラスで、延岡メンマはファーストクラスのみ提供する。

 ANA は、ESG(環境・社会・企業統治)経営の一環として、今年3月から機内食の調理時に出る「残渣(ざんさ)」の循環型化を進めており、今回の取り組みは第2弾となる。

 ケールフォカッチャは、機内食の調理時に出る残渣を使った堆肥で栽培したソフトケールのペーストを練り込んだ自社製造のフォカッチャ。ANAグループで機内食を手掛けるANAケータリングサービス(ANAC)の相田紀昭ペストリーシェフが新たに開発した。

ANAが国際線ファーストクラスで提供する延岡メンマ(同社提供)

 延岡メンマは、延岡に生息する孟宗竹を使用した純国産のメンマ。LOCAL BAMBOO(宮崎・延岡市)が放置竹林問題の解決に向けて開発した。和食メニューの「香の物」として提供する。

 また、社員食堂で古米の活用も10月から始める。フードロスバンク(東京・港区)と連携し、羽田空港近くの総合訓練施設「ANA Blue Base(ABB、ANAブルーベース)」の社員食堂で、品質には問題ないものの、収穫から時間が経過し、通常流通から外れた古米を活用することで、フードロス削減への貢献と社員の意識向上を目指すという。

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