スターフライヤー(SFJ/7G、9206)の町田修社長は9月1日、コロナの影響で全便運休中の国際線を当初はチャーター便で再開する方針を示した。コロナ前は北九州と中部(セントレア)の2空港から台北(桃園)へ乗り入れていた。町田社長は「台湾や香港は日本側の規制がなくなればすぐにもやりたい」と述べた。国内線を運航していない夜間の機材稼働を高め、収益性を高める。
北九州空港にある本社で、ジャパネットホールディングス(長崎・佐世保市)との資本業務提携について会見を開いた町田社長は、「昼間は国内線の運航があるので、基本的に夜を使いたい。北九州は24時間空港だが、日本国内は難しいところもあり、今できることの中でやっていきたい」と、チャーター便による国際線再開を検討する狙いを語った。
スターフライヤーの機材は、エアバスA320型機(1クラス150席)が11機。シートピッチは34インチ(約86センチ)で、大手の国内線機材の31インチよりも広く、各席に個人用モニターを備えている。
町田社長は、国際線の定期便再開は難しくとも、チャーターから復活させることで機材稼働を高めたいという。
スターフライヤーは8月26日に、ジャパネットとの資本業務提携を発表。年内に機内誌を共同制作したものに刷新し、個人用モニターで視聴できる番組の一部もジャパネットが手掛ける体制にする。年明けには旅行商品などでも協業を始める計画を進めている。
全国的な知名度を持ち、シニア層に強いジャパネットと組むことで、国内最大級の顧客満足度調査「JCSI(日本版顧客満足度指数)調査」で長年1位を獲得するだけのサービス品質の高さの割に、首都圏などで不足している認知度の向上を図る。
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会見詳報
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