ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は8月28日、関西-ソウル(仁川)線を2年半ぶりに再開した。これまで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で国際線をすべて運休しており、ソウル線が再開1路線目となった。
—記事の概要—
・“初の国際線”を再開
・ビザなしで予約増
“初の国際線”を再開
関西-ソウル線は週6往復で再開し、運航スケジュールは曜日により異なる。ソウル行きは、木曜から土曜までの3日間運航するMM6001便が関西空港を午前8時に出発し、午前9時55分着。土曜から月曜までのMM6009便は午後6時10分に関空を出発して、午後8時5分に到着する。
関西行きは、木曜から土曜まで運航するMM6002便がソウルを午前10時50分に出発し、午後0時40分着。土曜から月曜までのMM6010便は午後8時55分にソウルを出発して、午後10時45分に到着する。
関西-ソウル線は、ピーチ初の国際線として2012年5月8日に就航。コロナの影響で2020年3月9日から運休し、約2年6カ月ぶりの再開となった。17路線ある国際線は、2020年3月20日から全便を運休したが、同年10月25日に関西・羽田・成田-台北(桃園)線の3路線を7カ月ぶりに再開したものの、2021年4月8日から全線を再運休した。
ピーチの森健明CEO(最高経営責任者)は、28日に関空で開いたソウル線の運航再開式典で「ソウル線は初の国際線で、社員も非常に思い入れのある路線。関空から札幌まで大体2時間で、ソウルも約2時間と大阪から非常に近い都市だ」と述べ、「コロナ前は何度も日本とソウルを行き来するお客様が多くいらっしゃった。1日にも早くそういう状況に戻ることを期待している」と語った。
ソウル線再開初便のMM6009便に乗る女子大生は、半年間の交換留学のため、ソウルを観光する女友達と2人で旅立った。ピーチを利用するのは初めてだといい、「運賃が安いのと、日本のエアラインで安心だと思って選んだ」と話していた。式典では、ピーチのソウル線航空券の購入に使える「ピーチポイント」が1万円分当たる「旅くじ」の抽選会が開かれ、この女子大生を含む3人に当たり、「帰りの航空券を買いたい」という。
28日のソウル行きMM6009便(エアバスA320型機、登録記号JA14VA)は、乗客137人(幼児ゼロ)を乗せ午後6時18分に関空を出発。定刻の午後8時5分に到着した。折り返しの関西行きMM6010便は午後9時8分にソウルを出発し、午後11時4分に戻った。
ビザなしで予約増
韓国は8月末まで、観光目的であればビザなしで日本から入国できる。森CEOは「最初は予約がなかなか入らなかったが、韓国政府の発表直後から多くの予約が入った」とソウル線の予約状況を振り返った。ピーチによると、28日は往復で見ると乗客の約7割が日本人だったという。
「日本側が規制を緩和しないと、特に個人の観光客のお客様は日本には来ないのかなと思っている」(森CEO)と、コロナ前はビザが不要だった国・地域も、現在は日本入国にビザが必要な状況が続いていることから、訪日客数を回復させるためには制限緩和が不可欠との認識を示した。
ピーチの国際線は、9月16日に関西-台北(桃園)線、22日に成田-台北線を再開。冬ダイヤ初日の10月30日からは羽田-ソウル線も1日1往復(週7便)で再開し、関西-ソウル線は1日2往復(週14便)に増便する。
*写真は16枚(運航スケジュールは写真下に掲載)。
運航スケジュール
関西→ソウル
MM6001 関西(08:00)→ソウル(09:55)運航日:木金土
MM6009 関西(18:10)→ソウル(20:05)運航日:土日月
ソウル→関西
MM6002 ソウル(10:50)→関西(12:40)運航日:木金土
MM6010 ソウル(20:55)→関西(22:45)運航日:土日月
関連リンク
ピーチ・アビエーション
・ピーチ、羽田-ソウル10月末再開 国際4路線目、関空-ソウル増便(22年8月23日)
・ピーチ、成田-台北9/22再開 1年半ぶり、国際線3路線目(22年7月21日)
・ピーチ、関空-台北9/16再開 1年5カ月ぶり、国際線2路線目(22年7月14日)
・ピーチ、関空-ソウル8/28再開 変則週6往復、国際線1年4カ月ぶり(22年6月28日)