政府が9月27日に開く安倍晋三元首相の国葬に伴い、国土交通省航空局(JCAB)は8月25日、会場となる東京・千代田区の日本武道館周辺に飛行制限区域を設定したと発表した。テロ防止対策の一環で、警察や消防、定期便、報道などの航空機は対象外となる。
期間は9月26日午前0時から28日午後11時59分まで。日本武道館を中心とする半径25海里(約46キロ)の円内を飛行制限区域とした。すべての高度が対象となる。
自衛隊や海上保安庁、警察など警備や警戒にあたる航空機や、災害などの捜索や救助にあたる消防・防災ヘリ、管制機関から飛行を認められた定期便などの航空機、航空法に基づく許可を得た報道ヘリなどは飛行制限の対象外になる。
政府は海外から数百人規模の出席者を招き、参列者は最大で6000人規模になる見込みで、来日する要人は入国者制限の枠外とする方針。一方、報道各社の世論調査では、国葬に対して否定的な意見も多く見られ、まもなく1カ月を切る中で二分している。
関連リンク
国土交通省
・五輪開催で会場上空に飛行制限 国立競技場など、7月21日から9月5日まで(21年5月7日)