ノースロップ・グラマンの早期警戒機E-2D「アドバンストホークアイ」が、初飛行15周年を迎えた。
E-2Dのプロジェクトは2003年8月にスタートし、実証機「デルタワン」が2007年8月3日に初飛行。今年1月21日には51機目の量産機AA-52を米海軍へ引き渡した。ノースロップ・グラマンはE-2Dを「デジタル・クォーターバック」と評し、防空・ミサイル防衛の要として空母打撃群を脅威から守り、作戦遂行を支援する。
グラスコックピットを採用し、レーダーはE-2Cに搭載されていたAN/APS-145からAN/APY-9に変更。空と海の360度同時監視が可能で、高度な敵味方識別システムや新型ミッション・コンピューター、戦術ワークステーションなどを搭載し、データ通信も光ファイバーを採用して近代化された。エンジンはアリソン(現ロールス・ロイス)製T56-A-427Aを2基搭載している。
艦載機として開発されたE-2を米海軍に次いで多く導入しているのは、地上基地で運用する航空自衛隊で、1983年に導入したE-2Cを13機運用しており、防衛省が2014年11月に選定したE-2Dは4機導入予定。E-2Dの空自向け初号機は2017年10月9日に初飛行し、2019年3月29日に引き渡された。空自では低空侵入機の早期発見やの対処の迅速化、陸・海部隊との作戦連携、捜索・救難・指揮の円滑化、陸上レーダーサイト機能の代替、通信の中継など、航空作戦を効果的に遂行する任務を担っている。
関連リンク
Northrop Grumman
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防衛省
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