日本航空(JAL/JL、9201)は8月2日、羽田空港国内線第1ターミナルの保安検査場へ「JAL SMART SECURITY(JALスマートセキュリティ)」と名付けた新しい保安検査装置の導入を完了したと発表した。ノートパソコンやペットボトルなどの液体物をカバンなどから取り出さずに保安検査を受けられるもので、検査時間の短縮により混雑緩和を図る。
JALは今年1月からスマートセキュリティを導入。第1ターミナルの南北計4カ所にある保安検査場の全12レーンへの導入を完了した。スマートセキュリティは、高度化されたX線によるCT検査装置と、追い越し可能なレーン(スマートレーン)、利用者が使う検査用トレーを殺菌するUV(紫外線)殺菌システムを組み合わせた。スマートレーンは3人の利用者が1つのレーンを同時に利用でき、待ち時間を短縮できる。
スマートセキュリティは、第1ターミナルの保安検査場6カ所のうち、JALが使用しているBとC、E、Fの4カ所に導入。Bに4レーン、CとFに3レーンずつ、Eに2レーン設け、一部に従来レーンも残している。
羽田空港では、全日本空輸(ANA/NH)などが利用する国内線第2ターミナルでもスマートレーンを導入。2019年10月から運用している。
JALの「スマートエアポート」
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