エアライン, 企業 — 2022年7月31日 22:12 JST

キッザニア福岡、ANAがパイロット・CA体験提供　ららぽーと内に開業

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　全日本空輸（ANA/NH）が「飛行機」パビリオンを提供する子供向け仕事体験施設「キッザニア福岡」（福岡・博多区）が7月31日、商業施設「ららぽーと福岡」内にオープンした。キッザニア東京（江東区豊洲）と、キッザニア甲子園（兵庫・西宮）に続くもので、子供たちに仕事体験を通じて接客の楽しさなどを知ってもらう。

オープン前に多くの人が並ぶキッザニア福岡＝22年7月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
・パイロットとCAの仕事体験
・東京・甲子園もANAが提供

パイロットとCAの仕事体験

　飛行機パビリオンは既存の東京と甲子園同様、パイロットと客室乗務員（CA）の仕事体験をアクティビティーとして提供。パイロットはフライトシミュレーターの操作、CAは機内アナウンスや機内食の提供を体験できる。

キッザニア福岡のANAによる「飛行機」パビリオンに設けられた客室モックアップでスーパーバイザーと機内サービスの練習をする女の子たち＝22年7月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　両職種の説明は、キッザニアのスタッフ「スーパーバイザー」が担当。3歳から15歳までの子供たちが職業・社会体験するキッザニアでは、子供たちが1人で活動するようになっており、飛行機パビリオンでは、同行する保護者は乗客役として子供たちと接する。

　ボーイング737型機の実機の前方胴体を活用しているが、キッザニアを運営するKCJ GROUPによると、ANAが運航していた機体ではなく米国で調達した退役機だという。キッザニア福岡が入るららぽーと福岡は今年4月25日にグランドオープンしたが、胴体は建物を建設する段階で運び込んだ。

キッザニア福岡のANAによる「飛行機」パビリオンに設けられたフライトシミュレーターでパイロットの仕事を体験する子供たち＝22年7月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

東京・甲子園もANAが提供

　キッザニアは、1999年9月にメキシコ・サンタフェで開業した子ども向け職業体験施設。日本では2006年10月5日にキッザニア東京、2009年3月27日にキッザニア甲子園が開業した。福岡初の取り組みとして、パビリオン体験ができない3歳未満の子供たちが楽しめる「トドラー（幼児）」エリアを設けた。

2016年に開業10周年を迎えたキッザニア東京＝16年10月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

　ANAは、東京と甲子園のオープン当初から飛行機パビリオンのスポンサーを務めている。仕事体験を通じ、航空業界に対する関心を子供たちに持ってもらうことを目指している。

　キッザニア福岡は、ANAを含む60のパビリオンで構成。およそ100種類の仕事やサービスを体験できる。航空関連では福岡市に本社を置く警備会社「にしけい」が「空港警備センター」パビリオンを出展し、空港保安検査員の仕事体験を提供している。

＊写真は26枚。

キッザニア福岡の入場口に設けられたカウンター＝22年7月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

キッザニア福岡のANAによる「飛行機」パビリオン＝22年7月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

キッザニア福岡のANAによる「飛行機」パビリオンに設けられた保安検査場＝22年7月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire