企業, 空港 — 2022年7月30日 09:30 JST

スイスポート、成田空港にラウンジ「ASPIRE」9/1開業　和をイメージ

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　航空機の地上支援業務を担うスイスポートジャパン（大阪・泉佐野市）は、成田空港第2ターミナルの制限エリア内にオープンする空港ラウンジ「ASPIRE（アスパイア）」の関係者向け内覧会を7月28日に開き、多くの人で賑わった。開業日は9月1日を予定している。

内覧会を訪れる関係者で賑わうスイスポートが成田にオープンするASPIREラウンジのビュッフェゾーン＝22年7月28日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

　成田の制限エリア内で航空会社や空港運営会社、系列企業以外の事業者がラウンジを運営するのは初めてで、独立系ラウンジでは欧州最大規模を誇るASPIREがアジアへの展開するのも初めてとなる。

　第2ターミナルのサテライト2階にオープンするASPIREラウンジは「旅をたのしむ」をコンセプトに、日本の伝統工芸や自然からインスパイアされた内装を施すという。名称は「ASPIRE 成田」で、広さは720平方メートル、最大148人を迎えられる。ラウンジ内は6つのゾーンに分け、用途に応じた機能的なスペースを用意する。

　エントランスは、日本の伝統的技術である左官を用いて日本の様式美を感じられるデザインで、五感を刺激するアロマオイルが香る。エントランス近くのウェルカムゾーンは、大きな窓から太陽光が差し込み、開放的な空間にする。

スイスポートが成田にオープンするASPIREラウンジのエントランス＝22年7月28日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

成田空港にASPIREラウンジをオープンするスイスポートジャパンの吉田一成社⻑CEO（左）とケーサー・ステファンCOO＝22年7月28日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

　料理や飲み物を楽しめるバーコーナーやビュッフェゾーン、集中して仕事をする際に適したビジネスゾーン、静かに過ごせるクワイエットゾーン、シャワールームなどを備えるリフレッシュゾーンを用意する。バーコーナーのカウンターは、ASPIREのロゴ「A」をイメージした三角形のカウンターを設けた。

　飲み物はソフトドリンクやワイン、ビールをそろえ、他社ラウンジよりも広めにしたというバーでは、日本の「和」をイメージした四季折々のカクテルを提供。ビュッフェでも日本を感じられるメニューを用意する。ケータリングは、成田などで機内食を手掛けるゲートグルメジャパンが受託する。

　部屋の各所には目の疲れを和らげる観葉植物を配し、自然な空気清浄と調湿効果で「癒し」と「再活性化」を促す環境にするという。電源やWi-Fiによるインターネット接続なども提供する。営業時間は午前7時から午後10時まで。ベトジェット航空（VJC/VJ）など提携航空会社の乗客や、ASPIREメンバーなどが利用できるが、クレジットカード会員は利用できない。

スイスポートが成田にオープンするASPIREラウンジのバーコーナー＝22年7月28日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

　ASPIREは欧州を中心に30年以上の運営実績を誇る。

　スイスポートジャパンはスイスポートインターナショナルと丸紅（8002）の合弁会社で、2021年10月19日に設立15周年を迎えた。現在は成田と羽田、中部、関西、福岡、那覇の国内6空港で事業を展開している。

＊写真は29枚。

スイスポートが成田にオープンするASPIREラウンジのエントランス＝22年7月28日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

スイスポートが成田にオープンするASPIREラウンジのエントランス＝22年7月28日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

スイスポートが成田にオープンするASPIREラウンジのレセプション＝22年7月28日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

左官により仕上げられたスイスポートが成田にオープンするASPIREラウンジのカウンター＝22年7月28日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire