デルタ航空(DAL/DL)は、羽田空港にマイレージ会員向けラウンジ「デルタ スカイクラブ」を7月29日正午にオープンする。米国以外では唯一のスカイクラブで、当初は2020年夏の開業を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により運用開始を延期。計画から2年遅れでオープンとなる。オープン前日の28日、報道関係者らに公開した。
新設するデルタ スカイクラブは、羽田空港第3ターミナル(旧国際線ターミナル)を運営する東京国際空港ターミナル(TIAT)のラウンジ「TIATラウンジ・アネックス」の跡地で、デルタ便が出発する140番台搭乗口近くに位置する。延べ床面積が867平方メートルで、座席数は230席。高速Wi-Fi環境を構築し、ほぼすべての座席に電源を設ける。また、シャワールーム5室やワークルームも設ける。
料理はビュッフェスタイルで用意する。同社アジア太平洋地域空港本部の田中勇三本部長によると料理は1カ月ごとに変更し、季節を感じさせるものを提供するという。また、注文を受けてから麺をゆでる「ヌードルバー」も設置。ヌードルバーはスカイクラブ初導入となる。酒を提供するバーではシーズナルカクテルやワイン、日本酒を用意する。
入り口天井にはチェコのボヘミアングラスの装飾品をあしらい、米国製の家具を使用するなど、米国のスカイクラブと同じ作りに仕上げた。
ラウンジはビジネスクラス「デルタ・ワン」の利用客と、同社のマイル制度「スカイマイル」のゴールド以上の会員などのほか、デルタが加盟する航空連合「スカイチーム」加盟各社便のビジネスクラス以上の乗客も利用できる。オープン当日は正午から、翌日の30日からは午前9時30分に営業を開始し、午後4時30分まで営業する。羽田空港では唯一の米系航空会社のラウンジとなる。
羽田のスカイクラブは当初、東京オリンピックの開催前の2020年夏にオープンする予定だった。その後、新型コロナの影響により工事を中断。2021年春のオープンを目指していたが、再延期していた。
オープン前の内覧会で挨拶したデルタ航空日本地区の大隅ヴィクター社長は、旧ノースウエスト航空時代を含め、今年で日本就航75周年を迎えたとした上で「日本市場に注力し、日本の顧客満足向上に努めたい」と述べた。
米国内のスカイクラブは現在53カ所にあり、羽田は54カ所目のスカイクラブとなる。米国以外への海外展開は現在のところ決まっておらず、「羽田での成功をみてから」(田中本部長)検討するという。以前は成田にもあったが、撤退に伴い閉鎖している。
デルタ航空は今年に入り、スカイクラブの新オープンが相次いでいる。4月20日にはロサンゼルス国際空港の第3ターミナルに、6月4日にはニューヨークのラガーディア空港ターミナルCにもオープンした。
同社は2020年3月28日に、成田空港から撤退。路線をすべて羽田へ移管し、7路線の運航を計画していた。新型コロナの影響により一部路線で運休しており、現在はシアトル線を週5往復、デトロイト線を週3往復、アトランタ線を週4往復運航している。残りのポートランドとロサンゼルス、ミネアポリス、ホノルルの4路線は運休が続いている。
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【お知らせ】
タイトルと本文で当初、「米国外で初」としておりましたが、成田にも以前あったようです。タイトルと1段落目の当該部分を「初」から「唯一」に変更し、8段落目の最後に追記しました。(22年7月28日 23:50 JST)
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