エンブラエルは現地時間7月22日、E2シリーズで最大サイズのE195-E2が、ファンボロー航空ショー後にロンドン・シティ空港へ初めて着陸したと発表した。年末に就航が認められる見通しで、グランドハンドリングの試験などが行われた。就航が決まると、ロンドン・シティ空港へ乗り入れる最大の航空機となる。
ファンボローからシティへのフライトでは、代替燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)」を39%使用。E195-E2はシティで運航されている現行世代のジェット機と比べ、騒音フットプリント面積を65%以上削減できるとしており、低燃費・低騒音を実現できるとしている。
E195-E2は、次世代リージョナルジェット機「E2」シリーズのうち最大の機体サイズで、メーカー標準座席数は1クラス146席、2クラス120席。現行のE195と比較し、3列増やした。航続距離は4537.4キロ(2450海里)で、833.4キロ(450海里)増加させた。また、エンブラエルの旅客機の中でも最大の大きさとなる。
シティの滑走路長は1508メートルで、降下角は最大5.5度。E190-E2は2021年6月に認証を取得し、同年9月から乗り入れている。E195-E2は、KLMオランダ航空(KLM/KL)の子会社KLMシティホッパー(KLC/WA)が2023年から運航する見通し。
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Embraer
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