ボーイング, 官公庁, 機体 — 2022年7月22日 12:38 JST

P-8A、ニュージーランド空軍向け初号機お披露目 尾翼に”飛べない鳥”キーウィ描く

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 ボーイングは現地時間7月21日、ニュージーランド空軍向けの塗装を施したP-8A哨戒機「ポセイドン」を初公開した。ニュージーランドは4機発注しており、初号機は年内に引き渡される見通し。

ボーイングの塗装工場からロールアウトしたニュージーランド空軍向けP-8A初号機(同社提供)

 垂直尾翼と胴体には、ニュージーランドの象徴的な鳥であるキーウィが描かれている。ボーイングの担当者は「キーウィは飛べない鳥だが、今後数十年にわたりP-8Aのシンボルとして“飛び続ける”だろう」とコメントした。

 ニュージーランド空軍は、現在運用している老朽化した6機のP-3K2を、4機のP-8Aで置き換える計画。今後数週間のうちに初飛行が予定されており、その後ミッション・システムが設置される。年内にニュージーランド国防省へ引き渡される予定となっている。

 P-8は、小型旅客機の737-800をベースに開発された対潜水艦、対水上戦、情報収集、監視、偵察を担う多目的哨戒機で、2004年6月14日にローンチ。胴体は737-800、主翼は737-900を基に開発された。ボーイングの737製造ラインで組み立てられ、胴体には軍用の部品や装備、運用に必要な配線やシステムが追加される。その後、機体はボーイングの防衛・宇宙・セキュリティ部門(BDS)に引き渡され、軍用システムの取り付けや試験が行われた後、顧客へ納入される。

 今後はニュージーランドのほか、2023年に韓国、2024年にドイツへの初納入が計画されている。7月には、量産150機目の機体が米海軍に納入された。

ボーイングの塗装工場からロールアウトするニュージーランド空軍向けP-8A初号機(同社提供)

ボーイングの塗装工場からロールアウトしたニュージーランド空軍向けP-8A初号機(同社提供)

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