企業 — 2022年7月12日 11:48 JST

双日、ジャプコンと岡山航空を子会社化 ビジネスジェット事業強化

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 双日(2768)は、ジャプコン(岡山市)と同社の100%子会社である岡山航空の全株式を取得した。ジャプコングループを完全子会社化することで、国内利用を主目的とするビジネスジェットの販売や整備拠点、運航機能をそろえて国内市場へ新規参入し、従来からの国際線ビジネスジェット事業と連携させる。

双日傘下となったジャプコン(双日提供)

 双日は2003年にビジネスジェット事業を開始し、2005年に運航管理事業に参画。2017年に米国籍機体の運航管理を担うPhenix Jet Internationalを設立し、2021年にはケイマン国籍機体の運航管理を行うPhenix Jet Caymanを設立して、大型ビジネスジェットの販売や運航、国際線チャーター運航事業を中心に事業を拡大してきた。

 また、2018年にはANAホールディングス(9202)と共同でビジネスジェットの手配を手掛ける新会社ANAビジネスジェットを設立している。

 ジャプコングループは、官公庁や民間の顧客を持つ。現在はテキストロン・アビエーションのプロペラ機の総販売代理店や同社認定整備工場、ガルフストリームのG650/G550機体指定ワランティセンターなどを手掛けている。子会社の岡山航空は航空機の運送事業、訓練等使用事業、運航受託事業を手掛けており、整備事業ではテキストロンの認定整備工場などを展開している。

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