ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は7月1日、航続距離を延長し座席数も増えた新型機エアバスA321LRを就航させた。定期便初便は成田発福岡行きGK503便(A321LR、登録記号JA26LR)で、荷物の搭載に時間が掛かり成田を55分遅れで出発し、福岡には32分遅れで到着した。
A321LRは、新型エンジンで燃費を向上させたA321neoの航続距離延長型。機体外観は新デザインとなり、ジェットスターのコーポレートカラーであるオレンジ色を尾翼と機体底部に配し、翼端のシャークレットには同社のロゴを入れた。
ジェットスター・ジャパンの初号機は現地時間6月3日に引き渡され、成田には12日夜に到着。定期便就航前日の30日には、成田発着の周遊チャーターフライトを実施した。
運航スケジュールは1日当たり最大3往復6便で、成田-福岡線を1往復後に札幌線を2往復運航。成田を午前7時10分に出発する福岡行きGK503便を皮切りに、折り返しの福岡午前10時5分発の成田行きGK502便、成田午後0時55分発の札幌行きGK111便、札幌(新千歳)午後3時30分発の成田行きGK110便、成田午後6時発の札幌行きGK119便、札幌午後8時45分発の成田行きGK120便に投入する。
座席数は1クラス238席で、従来のA320ceo(A320従来型、1クラス180席)と比べて58席増え、シートは独レカロのBL3710を選定。シートピッチは従来とほぼ同様の28インチ(71.12センチ)から39インチで、各席に充電用USB端子とモバイル端末ホルダーを備えた。
エンジンはCFMインターナショナル製LEAP-1Aで、追加の中央燃料タンク「ACT(Additional Center Tank:追加センタータンク)」を備えることで航続距離を約7408キロ(4000海里)に延長できる。燃費はA321ceoと比べて約15%向上し、静粛性も高まる。中距離国際線への参入を見据えた機材だが、新型コロナウイルスの影響で需要が減少しているため、高需要の国内幹線から投入することになった。
成田発初便の福岡行きGK503便は、乗客196人(幼児なし)を乗せ、午前8時5分に出発。福岡には午前9時47分に到着した。成田行き初便の福岡発GK502便は、40分遅れの午前10時45分(同10時5分)に出発した。
ジェットスター・ジャパンの片岡優社長によると、片道8-9時間は飛行できるという。2号機の受領は年内、3号機は2023年以降を予定している。
*写真は9枚(運航スケジュールは写真下に掲載)。
運航スケジュール
GK503 成田(07:10)→福岡(09:15)
GK502 福岡(10:05)→成田(11:55)
GK111 成田(12:55)→札幌(14:40)
GK110 札幌(15:30)→成田(17:05)
GK119 成田(18:00)→札幌(19:55)
GK120 札幌(20:45)→成田(22:20)
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