ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の最新機材となるエアバスA321LRの初号機(登録記号JA26LR)が、成田空港へ独ハンブルクからアブダビとハノイ経由で6月12日夜に到着した。既存機より胴体が7メートル近く伸びて座席数も58席増え、外観は新デザインとなった。30日にを成田発着の周遊フライトを実施し、翌7月1日の成田発福岡行きGK503便が定期便初便になる見通し。
A321LRの初号機は現地時間6月3日に引き渡され、フェリーフライトのGK1便としてハンブルクを10日午前9時17分に出発。アブダビとハノイを経由し、成田には12日午後9時14分にA滑走路(RWY34L)に着陸。22分に702番スポットへ到着した。
ハンブルクからアブダビまでの飛行距離は3167海里(約5865km)で飛行時間は6時間59分、アブダビ-ハノイ間は2871海里(約5317km)で6時間36分、ハノイ-成田間は2232海里(約4133km)で4時間55分で、ジェットスター・ジャパンのパイロットがフェリーした。
A321LRは、新型エンジンで燃費を向上させたA321neoの航続距離延長型。機体外観は新デザインとなり、ジェットスターのコーポレートカラーであるオレンジ色を尾翼と機体底部に配し、翼端のシャークレットには同社のロゴを入れた。座席数は1クラス238席で、現行機のA320ceo(A320従来型、1クラス180席)と比べて58席増え、シートは独レカロのBL3710を選定した。シートピッチは従来とほぼ同様の28インチ(71.12センチ)から39インチで、各席に充電用USB端子を設ける。
エンジンはCFMインターナショナル製LEAP-1Aで、3個目の中央燃料タンクを追加することで航続距離を4000海里(約7408km)に延長できる。燃費はA321ceoと比べて約15%向上し、静粛性も高まる。中距離国際線への参入を見据えた機材だが、新型コロナウイルスの影響で需要が減少しているため、高需要の国内幹線から投入することになった。
運航スケジュールは1日当たり最大3往復6便で、成田-福岡線を1往復後に札幌線を2往復運航するパターンになる見通し。
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*写真は16枚(A320除く)。
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