南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポートとNEC(日本電気、6701)、日本航空(JAL/JL、9201)など5社は6月14日、MR(複合現実)技術や敷地内で自営の通信環境を構築する「ローカル5G」を活用した「MR空港体験」の実証実験を同空港で開始したと発表した。仮想空間上のデジタルコンテンツと、現実空間にある滑走路などを融合させたもので、ペイントを施した仮想空間上のJAL機が実際の滑走路に実寸大のサイズで“着陸”する様子を機器を通じて見学でき、8月には一般公開もする。
実証実験には凸版印刷(7911)とマクニカ(横浜・港北区)も参画する。参加者はメガネ型のデジタルデバイス「MRグラス」を装着し、仮想空間上に現れる3Dの機体にクレヨンやスプレーなどでペイントを施す。デザインされた機体は現実空間の滑走路に“着陸”。滑走路脇の場周道路で、MRグラスを通じて見学する。
仮想空間上の機体は、JALの運航便である羽田-南紀白浜間を飛行。実際に投入するボーイング737-800型機をモデルとし、飛行ルートを3D化したフライトレーダーをMRグラス上に表示し、飛行する姿を再現する。
一般の利用客向けの体験会は、8月19日から21日と、23日、24日に開催する。参加方法は7月中旬をめどに、NECのウェブサイトで公開する。
南紀白浜エアポートとNECらは今年3月から、大容量・低遅延でリアルタイム伝送が可能なローカル5Gを活用したMRの実証実験を展開。2023年3月31日までを予定し、空港従業員向けには路面や空港周辺などの保守・点検に導入する「スマートメンテナンス」を、来港者向けには移動型のロボット2台が連携しながら目的地までの案内を提供している。
関連リンク
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マクニカ
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