エア・カナダ(ACA/AC)は6月4日、モントリオール-成田線を週2往復で2年2カ月ぶりに再開した。成田空港では記念式典が開かれ、モントリオール行きAC6便の乗客には記念品が手渡された。9月7日からは週5往復に増便し、秋の観光需要などを取り込む。既存のトロント線とバンクーバー線を合わせ、同社の成田発着便は3路線になった。
—記事の概要—
・787で週2往復
・アジア発着唯一で3国間流動も
787で週2往復
モントリオール-成田線は現地・成田発とも火曜と土曜に運航。成田行きAC5便はモントリオールを午後1時40分に出発し、翌日午後3時45分に着く。モントリオール行きAC6便は午後5時30分に成田を出発し、午後4時45分に到着する。
機材はボーイング787型機で、標準型の787-8(3クラス255席:ビジネス20席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー214席)か、長胴型の787-9(3クラス298席:ビジネス30席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー247席)を投入する。
4日の使用機材は787-8(登録記号C-GHQY)で、トロント発成田行きAC21便として午後3時11分に第1ターミナル38番ゲートへ到着。モントリオール行きAC6便は午後5時37分に出発した。運航の都合で成田発の便から再開となった。9月7日の増便後は、モントリオール発AC5便の機材で成田発AC6便を運航するようになるという。
アジア発着唯一で3国間流動も
成田空港で開かれた運航再開の記念式典で、エア・カナダのワイス貴代・アジア太平洋地区統括支社長は「2020年3月から2年以上運休し、アジア発着唯一のモントリオール線を再開できてうれしい。モントリオールは紅葉の名所で、ビジネスや留学、旅行などでカナダ各地や米国へ渡航できる。日本の入国規制の早期緩和を期待している」とあいさつした。
モントリオール-成田線は日本とモントリオールを結ぶ初の定期便で、2018年6月1日(成田発は翌2日)就航。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年3月28日から運休していた。
ワイス氏は「アジアからモントリオールのフライトは成田のみなので、ベトナムやフィリピン、タイ、シンガポール、インドネシア、マレーシアからの利用も期待される。秋に向けて日本のお客さまにもカナダの秋の良さを感じていただきたい」と述べ、「エア・カナダの本社はモントリオールにあり、社員もまず行きたいのは日本という人が多い」と、現在の3国間流動に加えて今後の観光需要拡大に期待を寄せた。
コロナ前にエア・カナダは、北米の航空会社であることを強調し、カナダ国内だけでなく米国への乗り継ぎ利便性の高さをアピールしていた。「現在も変わっておらず、トロントとモントリオールの2路線再開したことで、米国東海岸へ行くのに便利だ。南米やカリブ海への接続も良い」(ワイス氏)として、ボストンなど東海岸だけでなく、旅行会社とカリブ海への旅行商品を売り出していきたいという。
*写真は13枚(運航スケジュールは写真下)。
運航スケジュール
モントリオール→成田
AC5 モントリオール(13:40)→成田(翌日15:45)運航日:6/4-9/6の火土
AC5 モントリオール(13:40)→成田(翌日15:45)運航日:9/7-10/29の火水金土日
成田→モントリオール
AC6 成田(17:30)→モントリオール(16:45)運航日:6/4-9/6の火土
AC6 成田(17:30)→モントリオール(16:45)運航日:9/7-10/29の月水木土日
関連リンク
エア・カナダ
動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
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