日本航空(JAL/JL、9201)は5月31日、参加者の要望に合わせた飛行プランでフライトシミュレーターを体験できる「フライトシミュレーター体験&IOC見学」の販売を始めた。JALのパイロットが訓練に使用しているボーイング777型機などのフライトシミュレーターを体験できるほか、一般には初公開となる航空機運航を集中管理する「IOC(インテグレーテッド・オペレーションズ・コントロール)」を見学できる。
実施日は7月4日、6日から8日、8月1日、2日、8日、9日で、各日午前8時50分開始と午前10時50分開始の2コース実施。パイロットとともに、約2時間シミュレーターを体験できる。機材は777と767のいずれかを選択する。事前にパイロットが参加者にヒアリングし、飛行したいルートの運航体験やエンジン1基のみでの着陸など、参加者がやってみたいシナリオを準備する。定員は1組2人までで代金は税込36万円となり、1人でも参加できる。
IOCは2019年の発足以来、関係者以外には非公開としてきた運航の中枢。24時間体制で世界中の航空機の運航状況を見守り、パイロットや空港のスタッフをサポートしている。IOC見学では、ディスパッチャー(運航管理者)による飛行前ブリーフィングの模擬体験も用意する。
応募は専用サイトから6月12日午後5時まで受け付けるが、定員に達した時点で締め切る。
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