SUBARU(7270)が製造している陸上自衛隊新多用途ヘリコプター「UH-2」の量産初号機が初飛行した。UH-1Jの後継機で、量産機の配備後は災害派遣を含むさまざまな任務にあたる。
量産機はSUBARUの航空宇宙カンパニー宇都宮製作所で製造。5月20日の発表によると、同社のテストパイロットの操縦で宇都宮飛行場を19日午前に離陸し、周辺区域を約30分間飛行して戻った。
UH-2は開発段階ではUH-Xと呼ばれ、SUBARUが米ベル・テキストロンと共同開発した民間向け最新ヘリ「SUBARU BELL 412EPX」を共通プラットフォームとして2015年から開発を進めた。試作機は2021年2月28日にSUBARUが防衛装備庁へ納入し、同年6月に開発を完了した。量産初号機が初飛行に成功したことで、今後は引き渡しに向けた社内飛行試験を実施していく。
・防衛省、UH-2開発完了 陸自新多用途ヘリが部隊使用承認(21年6月26日)
・SUBARU、陸自UH-Xの飛行試験開始 新多用途ヘリ試作機、18年度末納入へ(18年12月27日)
・日本は防衛・民間の重要市場 ベルのガリソンCEOに聞く(15年8月17日)
・UH-X、ベル412EPI発展型に ガリソンCEOに聞く(15年7月30日)
・UH-X「良い提案したい」ベルヘリコプター、ソーンリー社長インタビュー(15年7月21日)
・陸自UH-X、富士重がベルと共同開発 民間ヘリ改修でコスト削減(15年7月19日)