日本航空(JAL/JL、9201)と傘下のJALUX(ジャルックス、2729)の2社は5月19日、食材を産地から空輸し、首都圏の小売り店舗に届ける取り組みを開始すると発表した。JALの物流網とJALUXの流通網を生かした取り組みで、第1弾は北海道産のホタテを冷凍せずに生のまま取り扱う。
ホタテはオホーツク海に面した常呂漁港で水揚げし、港で梱包したあと女満別空港へ運び、羽田へ空輸する。羽田着後は首都圏のスーパーマーケットなどで販売する。6月3日から取り扱い、12月下旬までの販売を予定する。
オホーツク産の帆立は通常、水揚げ後に急速冷凍してから流通する。冷凍せず生の状態で空輸することで、現地の味を首都圏でも体験できるようになる。
第2弾は夏に、十勝地方の朝どれトウモロコシを取り扱う見込み。
JALグループの取り組み
・JALのCA、羽田で鹿児島・垂水のブリやカンパチPR 海水で溶ける買い物袋も(22年4月14日)
・JAL、ノルウェー産生サバ日本初輸入 ふわっとした肉厚食感、スーパー・機内食で提供(21年9月24日)
・JAL、十勝から香港へトウモロコシ空輸 アジアで人気の農産品、輸出促進(17年8月29日)
ANAの産直空輸
・ANA、産直空輸で生花スタート 九州産の青いガーベラ、羽田で販売(22年4月22日)
・ANA、産直品空輸の新会社 首都圏へ一気通貫、希少品で地域創生(22年1月11日)
・ ANA、羽田空港で朝どれ産直品を試験販売 全国から空輸、収穫後6時間で店頭に (21年11月19日)