羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)の2022年3月期通期連結決算は、純損益が252億1700万円の赤字(21年3月期は365億7800万円の赤字)だった。1-3月期(第4四半期)にオミクロン株による感染拡大の影響を受け、4月27日発表の下方修正では251億円の最終赤字を見込んでいた。前期(21年3月期)比では赤字幅を113億6100万円圧縮した。
2023年3月期通期の連結業績予想は57億円の最終赤字を見込む。5月18日開催の決算説明会によると、通期の国内線旅客需要は、観光需要が牽引することでコロナ前の85%まで回復すると予測する一方、国際線は観光需要の回復に時間がかかるとして18%までの回復を想定。国内線がコロナ前の水準に戻るのは2023年度初め、国際線は2024年度内に発着枠拡大後の計画水準に達すると予測している。
—記事の概要—
・22年3月期実績
・セグメント別業績
・23年3月期予想
22年3月期実績
2022年3月期通期の売上高は570億5700万円(前期は525億7200万円)、営業損益が412億5500万円の赤字(590億2000万円の赤字)、経常損益が438億6100万円の赤字(573億2000万円の赤字)。国内線と国際線の旅客数の段階的な回復による施設利用料収入などの増加が増収に寄与したものの、オミクロン株による影響が響いた。また、「収益認識に関する会計基準」を当期の期首より適用しているため、前期比増減率は示していない。
セグメント別業績
セグメント別の業績は、施設管理運営業の営業収益が
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