羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)は5月16日、不要な衣料品を交換するイベント「Fashion Swap」を6月に開催すると発表した。参加者が衣料品を持ち寄る物々交換イベントで、リユースとリサイクルすることにより衣料品の廃棄削減を目指す。2回目の今回は、日本航空(JAL/JL、9201)と、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)らが共催する。
衣料品交換イベント「HANEDA Fashion Swap」で、6月3日から7日までの5日間、羽田空港第1ターミナル5階の複合商業施設「THE HANEDA HOUSE」で開催。衣料品は参加者から無料で回収し、交換を希望する場合、1点1000円の参加費で“交換”できる。当日は衣料品や繊維など、JALとANAのアップサイクル(作り替え)品を展示するほか、土日にあたる4日と5日にはJAL社員がピアノ演奏を披露する。
イベント終了後に余った衣料品は、再利用可能・不可能で分類。再利用可能なものはブックオフコーポレーションへ引き渡し、店舗で販売する。不可能なものは衣料品から作るパネル「PANECO」に再生し、巨大将棋盤へのアップサイクルを検討する。
持ち込む衣料品は、洗濯済みの市販品のみ受け付ける。預けた衣料品は返品できない。
1回目のFashion Swapは2021年10月20日から26日まで、HANEDA HOUSEで開催した。
旅行に向け「新しく服を買う」消費行動がある一方、旅行用で購入した洋服を着ないうちに流行が過ぎ、廃棄されることがある。空港を運営する空ビルは「旅を提案する」役割を担っていることから、衣料品を廃棄を抑え、再利用する社会づくりを目指す。
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第2回「HANEDA Fashion Swap」〜衣料品を捨てない社会づくりに向けた羽田空港の新しい挑戦〜
日本空港ビルデング
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