三菱重工業(7011)が5月12日に発表した2022年3月期通期連結決算(IFRS)のうち、子会社の三菱航空機による「三菱スペースジェット(旧MRJ)」事業を含む航空・防衛・宇宙セグメントのもうけを示す「事業損益」は、200億円の黒字(前期21年3月期は948億円の赤字)だった。スペースジェット関連費用の大幅な削減により通期で黒字となった。
—記事の概要—
・777X「立ち上がればポジティブに効く」
・スペースジェット進展なし
・22年3月期実績と23年3月期予想
777X「立ち上がればポジティブに効く」
2021年度(22年3月期通期)の航空・防衛・宇宙セグメントの受注高は7742億円(前期比1480億円増)、売上収益は6052億円(968億円減)となった。受注高のうち防衛・宇宙が6651億円、民間機は1090億円、売上収益は防衛・宇宙が4959億円、民間機は1093億円だった。
民間機のうち、民間航空機向けエンジンは単通路機や省燃費の新型機の引き渡しが続いたことや、航空会社から受託するエンジンのMRO(整備・修理・分解点検)事業が好調だったことなどで、売上実績はコロナ前の2019年度と比べて
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