全日本空輸(ANA/NH)は5月10日、羽田-ロンドン線を6月1日から週3往復で再開すると発表した。国際線の運航率は5月がコロナ前の26%、6月は28%となる。ANAによると、日本を含む各国の出入国規制などが緩和され、北米・アジア路線を中心に需要が回復傾向にあるためで、5月15日から6月30日までの期間中は8路線を増便し、3路線を減便する。
羽田-ロンドン線の運航日は羽田発とロンドン発ともに水曜と金曜、日曜。運航スケジュールはロンドン行きNH211便が羽田を午前9時40分に出発し、午後4時20分に着く。羽田行きNH212便は午後7時にロンドンを出発して、翌日午後4時35分に到着する。機材はボーイング787-9型機で、座席数は3クラス215席(ビジネスクラス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミークラス146席)となる。
飛行ルートは、ロンドン行きがアラスカなどを飛びロシア領空を迂回(うかい)する「北回り」、羽田行きが中央アジアなどを飛行する「南回り」となる。
6月1日からのロンドン線以外の欧州路線は、羽田-フランクフルト線が1日1往復(週7往復)を基本に月曜と土曜のみ1日2往復、成田-ブリュッセル線は週2往復で水曜と土曜に運航する。羽田-パリ線は引き続き運休する。
また、北米・太平洋路線は、6月1日から羽田-サンフランシスコ線を週5往復、6月3日から成田-サンフランシスコ線を週7往復、6月5日から成田-シアトル線を週4往復運航。羽田-ホノルル線は5月28日から週4往復運航する。
アジア・オセアニア路線は、5月15日から成田-香港線を週3往復、羽田-デリー線を週4往復、23日から羽田-ホーチミン線を週7往復、6月13日から成田-クアラルンプール線を週5往復運航する。
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全日本空輸
ANAの欧州路線
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【お知らせ】
当初機材をANAの予約サイトを基に777-300ERとしていましたが、ANAから787-9を投入すると連絡があり本文を変更しました。(22年5月11日 15:23 JST)