エアバスのアジア太平洋地域でのデモンストレーションツアーで飛来していた、ラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)のA220-300型機(登録記号YL-ABH)が5月10日昼前、羽田空港を出発し、次の訪問地である仙台へ向かった。
A220はBT9808便として、午前11時すぎに羽田空港の153番駐機場(スポット)を出発。同35分ごろC滑走路(RWY34R)を離陸した。
A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の事業会社をエアバスが2018年7月に買収し、名称を変更したもの。すべてが新設計の機体で、部品を9割以上共通化したA220-100(旧CS100)とA220-300(CS300)の2機種で構成され、メーカー標準座席数はA220-100が100-130席、中胴が3.7メートル長いA220-300は130-160席となる。エアバスはA220をラインナップに加えたことで、100席から240席までの単通路機をそろえた。
今回のツアーは豪シドニーを皮切りにシンガポール、ベトナムのハノイを訪れ、羽田には5月8日午後6時20分にB滑走路(RWY22)へ着陸し、同24分すぎに到着した。翌9日に報道関係者などに公開。大きな窓や手荷物収納棚を備える快適性や、環境性能の高さをアピールした。
ボンバルディア時代には、2016年11月3日と2017年9月28日に羽田へCS300(C-FFDO)が飛来しているが、A220としては今回が初めて。また、エアバスが日本でA220の見学会を開いたのは、2019年8月に中部空港で開催して以来3年ぶりとなった。
関連リンク
Airbus
Air Baltic
羽田到着と内覧
・エアバス、A220羽田で公開 大きな窓や手荷物収納棚で快適性重視(22年5月9日)
・A220が羽田初飛来 エアバス、エア・バルティック機でアジア太平洋ツアー(22年5月8日)
A220解説
・なぜA220は中部でデモフライトを実施したのか 特集・日本の100-150席市場を考える(19年8月14日)
・A220ってどんな機体? 特集・エアバス機になったCシリーズ(18年7月11日)
セントレアでのデモフライト動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・A220セントレア着陸(3:53)
・A220の機内(0:32)
・A220セントレア離陸(2:24)
A220
・東セン傘下ACG、A220を20機発注(22年2月15日)
・エアバスのA220、中部で日本初デモフライト 快適性アピール(19年8月6日)
・エアバス、A220発表 Cシリーズを改称(18年7月10日)