日本エアコミューター(JAC/JC)の仏ATR製ATR42-600型機の9号機(登録記号F-WNUA、日本登録後はJA11JC)が5月8日、鹿児島空港に到着した。機体前方にエコを象徴する鹿児島県の県木「カイコウズ」の葉でハートをかたどったイラストと、CO2(二酸化炭素)排出量が少ないターボプロップ機であることを示す「ecoPROP(エコプロップ)」のロゴを入れた特別塗装機で、6月1日に就航する見通し。JACが発注済みのATR機は全11機がそろった。
9号機はフェリーフライトのEVX42UA便として、仏トゥールーズを現地時間5月4日午前9時52分に出発。ギリシャ、サウジアラビア、オマーン、インド、タイ、フィリピンの6カ国を経由し、8日午後3時45分に鹿児島へ到着した。
日本航空(JAL/JL、9201)グループで鹿児島空港を拠点とするJACは、世界自然遺産登録されている屋久島や奄美大島、徳之島、沖縄など、自然が豊かな地域に就航していることから、環境にやさしい機体を導入していることをハートにかたどったカイコウズの葉で表現した。
9号機はフランス国籍機として鹿児島に到着し、10日に日本国籍機となる見通し。5月下旬まで就航前改修を実施し、6月1日の就航に備える。JACによると、現時点で初便は決まっていないという。
JACは2015年6月にATR42-600を確定発注8機、オプション1機、購入権14機で契約。初号機(JA01JC)は2017年4月26日に就航した。9号機はJACのATR機としては11機目で、確定発注分がすべてそろった。内訳は座席数が1クラス48席のATR42-600が9機、1クラス70席のATR72-600が2機で、2018年12月1日に就航したATR72は日本初導入となった。
*写真は13枚。
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日本エアコミューター
Avions De Transport Regional (ATR)
ATR42
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