エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2022年5月8日 19:20 JST

A220が羽田初飛来 エアバス、エア・バルティック機でアジア太平洋ツアー

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 アジア太平洋地域でデモンストレーションツアーを実施しているエアバスのA220型機が5月8日、羽田空港に到着した。ラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)の機体(A220-300、登録記号YL-ABH)で、9日に関係者向け見学会を開く。エアバスが日本でA220の見学会を開くのは2019年8月に中部空港で開催して以来3年ぶりとなった。A220としての羽田飛来は初めて。

羽田空港に着陸するエア・バルティックのA220-300=22年5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の事業会社をエアバスが2018年7月に買収し、名称を変更したもの。A220-100(旧CS100)とA220-300(CS300)の2機種で構成され、メーカー標準座席数はA220-100が100-130席、中胴が3.7メートル長いA220-300は130-160席となる。

 エンジンは低燃費・低騒音が売りとなる米プラット&ホイットニー(PW)社製PW1500Gを採用。最長6300キロ(3400海里)をノンストップで飛行できる。

羽田空港に着陸したエア・バルティックのA220-300=22年5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

1列が左2席+右3席となるエア・バルティックのA220-300=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 従来100-150席クラスの機体は、エアバスがA318(最大1クラス132席)、ボーイングが737-600(同132席)を製造していた。しかし、低燃費の新型エンジンを採用した発展型のA320neoや737 MAXのラインナップでは後継機がなく、世界2強が不在の市場となった。

 エアバス機の中で、A220をラインナップに加える前に座席数が最少だった機体は、A320neoファミリーでもっとも小さいA319neoで、2クラス140席。ボーイングでは、737 MAX 7(2クラス138-153席)が同じサイズとなる。エアバスが製造していない100席未満のリージョナル機と、A320neoファミリーの隙間を埋めるのがA220だ。

 エア・バルティックはA220-300のローンチカスタマーで、座席数は145席。ツアーは豪シドニーを皮切りにシンガポール、ベトナムのハノイを訪れ、羽田には8日午後6時20分にB滑走路(RWY22)へ着陸し、同24分すぎに到着した。

 アジア太平洋地域では大韓航空(KAL/KE)がA220-300を10機導入しており、豪州のカンタス航空(QFA/QF)が2日にA220-300を20機確定発注した。エアバスはこれまでにA220を740機受注し、200機以上を納入している。

*機体公開の様子はこちら
*写真は8枚。

羽田空港に進入するエア・バルティックのA220-300=22年5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港に着陸するエア・バルティックのA220-300=22年5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港に着陸するエア・バルティックのA220-300=22年5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港に着陸したエア・バルティックのA220-300=22年5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港に着陸したエア・バルティックのA220-300=22年5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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A220セントレア離陸(2:24)

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