米陸軍のFLRAA(Future Long-Range Assault Aircraft、将来型長距離強襲機)計画で、ロッキード・マーチン・シコルスキーとボーイングによる企業連合が開発している候補ヘリコプター「DEFIANT X(デファイアントX)」に、ハネウェルのターボシャフトエンジン「HTS7500」とAPU(補助動力装置)「GTCP 36-150」が選定された。
HTS7500は、CH-47「チヌーク」やMH-47に搭載されているT55エンジンの最新型T55-714Aと比べて42%出力が向上し、同クラスのエンジンと比べて総重量がもっとも軽いという。
米陸軍が2019年に開始したFLRAA計画は、1979年に同軍で運用が始まったUH-60「ブラックホーク」の次世代ヘリを開発するもの。同軍の2020年9月の発表によると、実用化は2030年となる見込み。
ロッキード・マーチンによると、DEFIANT Xはブラックホークの2倍の距離と速度で飛行でき、2035年以降の陸軍の脅威への対処方法に革命をもたらすとアピールしている。FLRAA計画には、ベル・テキストロンも次世代ティルトローター機V-280を提案している。
関連リンク
U.S. Army
DEFIANT X(Lockheed Martin)
Honeywell Aerospace
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