ゴールデンウイーク初日の4月29日、羽田空港は国内線で全国各地へ向かう人たちで混雑している。日本航空(JAL/JL、9201)によると、29日に羽田を同社便で出発する人は約4.5万人、到着が約2.6万人で、全日本空輸(ANA/NH)は出発が約5万人、到着が約3万人。予羽田発便の予約率はJALが96%、ANAが95%でほぼ満席となる見通し。
—記事の概要—
・JAL
・ANA
JAL
JALの屋敷和子東京空港支店長は「29日の予約率は出発が96%。今年は2日休みを取ると10連休なので、3日も80%と連休の前半と後半に山がある」と述べ、コロナ前の2019年の水準に戻っているという。ゴールデンウイーク期間の29日から5月8日まででは、旅客数は前年同期比で約2倍となる見通し。
29日の出発客は前年同期比2.1倍、到着は2.6倍で、羽田発の臨時便は10便設定。那覇3便、札幌2便、旭川と女満別、福岡、奄美、宮古が各1便となる。ゴールデンウイーク期間全体では、国内線の臨時便を前年同期より41便多い91便を運航予定で、すべて羽田発着となる。
期間中の方面別伸び率は、東北が3.2倍、四国が3倍、北陸と中国が各2.8倍、関西と九州が各2.7倍、北海道が1.9倍、沖縄が1.6倍となり、昨年も予約が好調だった北海道と沖縄以外の伸び率上昇が目立った。
羽田到着便のピークは予約率89%の5月5日で、7日の74%、8日の72%と続く。
ANA
ANAの29日の羽田発便は予約率95%でほぼ満席。国内線全路線で約12万人が利用する見込み。ゴールデンウイークに1日12万人以上が利用するのは、2019年以来3年ぶりだという。
29日から5月8日までのゴールデンウイーク期間中、旅客数は前年の約2倍となる見込み。22日から29日までの直前1週間で予約が10万人増え、コロナ前の2019年と比べて1.2倍の伸び方だという。期間中の臨時便は251便設定した。
方面別では沖縄が好調で、九州・中四国方面が続く。昨年も好調だった沖縄方面の伸び率は約1.4倍で、今年も一番人気となった。
ANAは羽田第2ターミナルに4つある保安検査場のうち、南側の保安検査場Dを約2年ぶりにオープン。2020年3月16日まで運用していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い翌17日から閉鎖していた(関連記事)。
ANAの小山田亜希子東京空港支店長は「空港で働く者としてうれしい。活気があるのが励みだ」と述べ、今年は子連れやお年寄りの姿が目立ち、家族旅行が増えているという。
2タミ保安検査場Dが2年ぶりオープン
・ANA、羽田保安検査場が2年ぶりフル稼働 2タミ南北で混雑差(22年4月29日)
4/22時点の予約状況
・GWハワイ好調、JALは予約大幅増 国内線も各社回復傾向に(22年4月22日)
ハワイ線好調
・JAL、GWのハワイ便滑り出し好調 2年ぶり1日600人超え(22年4月29日)
21年GW利用実績
・GW国内線、利用率5割以下 外出自粛で大幅落ち込み(21年5月6日)