日本航空(JAL/JL、9201)は4月28日、エアバスA350-900型機の16号機(登録記号JA16XJ)を国内線に就航させた。初便は羽田発那覇行きJL921便で、乗客370人(幼児11人含む)を乗せ午後4時11分に12番スポット(駐機場)から出発し、D滑走路(RWY05)を離陸した。
28日の初便はファーストクラスが12人で満席、クラスJは53人、普通席は294人が利用した。28日の運航は初便の那覇行きJL921便と折り返しの羽田行きJL920便の2便のみ。翌29日は羽田発那覇行きJL907便と折り返しの羽田行きJL908便、羽田発札幌(新千歳)行きJL523便と折り返しの羽田行きJL524便への投入を予定する。
16号機はエアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズで現地時間4月21日(日本時間22日)に引き渡された。フェリーフライトの便名はJL8102便で、トゥールーズを24日午後2時15分に出発して同35分に離陸。JALのA350新造機のフェリーフライトでは初めてロシア領空を迂回(うかい)して中央アジアなどを飛行する「南回り」を選択した。
羽田到着は25日で、B滑走路(RWY22)へ午前10時31分に着陸。同40分に212番スポットへ到着した。
16号機の客室仕様は「X12」と呼ばれる3クラス391席仕様(ファーストクラス12席、クラスJ 56席、普通席323席)。標準の3クラス369席(ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席)の「X11」と比べて普通席が多く、観光需要が見込める路線や繁忙期などに適している。X11仕様機もX12に短時間で変更でき、初号機(JA01XJ)と3号機(JA03XJ)が改修済み。新造時にX12仕様で納入された14号機(JA14XJ)と15号機(JA15XJ)を合わせると、16機中5機がX12仕様になった。
JALのA350-900は国内線機材で、ボーイング777型機の後継機として2019年9月1日に就航。18機確定発注しているが16号機で国内線への投入は一段落し、通算17機目は、2023年度に就航を予定している長距離国際線機材で長胴型のA350-1000の初号機となる見通し。A350-1000は777-300ERの後継機として13機発注している。
南回りで羽田到着
・JALのA350、16号機が南回りで羽田到着 391席仕様、次は国際線A350-1000初受領(22年4月25日)
写真特集・初回Cチェック迎えたJAL A350-900
前編 主脚扉裏にはステップ
後編 グレーの普通席、布を外すと赤だった
特集・就航2周年を迎えたJAL A350
・トイレのロック表示もひと工夫
A350とCA現行制服
・国内線の新主力機 写真特集・JAL 11代目CA新制服とA350-900
写真特集・JAL A350-900
(1)ファーストクラスはゆとりある個室風
(2)クラスJは新レッグレストで座り心地向上
(3)普通席も全席モニター完備
(4)大型モニター並ぶコックピットや落ち着いたラバトリー
初便就航
・JAL、A350就航 植木会長「静かな機内、こだわりのシート」(19年9月1日)
特集・JAL A350初号機受領
離陸編 翼を振りトゥールーズをフライパス(19年6月15日)
デリバリー編 鶴イメージしたバレエでお披露目(19年6月15日)
13年に契約
・日航、A350で777置き換え 777X採用ならず(13年10月7日)
【お知らせ】
1段落目と2段落目に旅客数を追記しました。(22年4月28日 18:50 JST)
【お詫び】
タイトルを初出時に「319席仕様」としていましたが、「391席仕様」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。(22年4月28日 18:18 JST)
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