三菱航空機が開発を中断している「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の飛行試験機のうち、3号機(登録記号JA23MJ)の登録が抹消されたことが、国土交通省航空局(JCAB)が4月11日に公表した航空機登録情報3月分でわかった。スペースジェットの抹消は初めて。
*3号機は解体済み。記事はこちら。
航空機登録情報によると、3号機の抹消登録日は3月17日。14日付で「航空の用に供さないため」として、三菱航空機が国交省に届け出た。
3号機は2016年11月22日に初飛行。米国でローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)のカラーリングに塗り直され、2017年6月に開催された世界最大規模の航空ショー「第52回パリ航空ショー」に同機が初出展された。この時は地上展示のみで、翌2018年7月にロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーでは飛行展示を披露した。
そしてコロナ前の2019年6月には名称をMRJから三菱スペースジェットに改め、新塗装でパリ航空ショーに姿を表した。
親会社の三菱重工業(7011)は、「一旦立ち止まる」(泉澤清次社長)として2020年10月30日にスペースジェットの開発凍結を発表。米国の開発拠点では、4機の飛行試験機を試験に使用していた。
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