サイエンスアーツ(4412)は3月30日、同社が開発した多機能IP無線アプリ「Buddycom(バディコム)」が相鉄(相模鉄道)とセントラル警備保障(CSP、9740)の情報共有プラットフォームに採用されたと発表した。バディコムは相手企業などと共通グループを設定して会話できる「企業間通信」機能を提供しており、駅で車いす利用者を手伝う際などの情報共有に使用する。
相鉄は一部の駅にCSPの監視カメラシステムを導入しており、車いすや白杖を利用している乗客をAI画像解析技術でシステムが認識後、センターにいるCSPの監視員が目視確認して相鉄の駅員に連絡する際、バディコムの企業間通信機能を活用する。
バディコムは既存のIP無線機の代わりにスマートフォンやタブレットにインストールして使うアプリで、携帯電話回線やWi-Fiによる無線LANで音声や映像、文字のやり取りができる。企業間通信機能は、他部署や他企業、取引先など契約が異なるバディコム導入者同士が共通のグループに参加でき、相鉄とCSPは自社で導入していた。
航空業界では、日本航空(JAL/JL、9201)グループやスターフライヤー(SFJ/7G、9206)などが導入している。
関連リンク
Buddycom(サイエンスアーツ)
相鉄グループ
セントラル警備保障
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